消費者金融業者と銀行カードローンは金利に違いがあります。銀行カードローンのほうが金利が低くなり、消費者金融業者のほうが金利が高くなります。

また、金利は利息制限法によって上限金利が規定されています。上限金利は、銀行カードローンも消費者金融業者も変わりません。

はてな女

では、なぜ同じ金額・期間の借り入れをしても金利に違いがあるのでしょうか?

消費者金融業者よりも銀行カードローンの方が低金利で借入できるのはなぜ?

消費者金融は、銀行から融資を受けているので金利が高くなります。

大手の消費者金融業者は、メガバンク(3大銀行)と提携しています。たとえば、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)は三井住友フィナンシャルグループ、アコムは「三菱東京UFJ銀行グループ」と提携しているのです。

消費者金融業者は、提携先の銀行からお金を借りて、契約者にお金を貸しているのです。そのため、銀行からお金を借りる際に「マージン(※)」が発生します。消費者金融業者は、そのマージンが金利として上乗せされるので銀行よりも金利が高くなるのです。

※マージン(Margin) とは、余白を意味しており、一般には経済における「利ざや」や「粗利益」、「手数料」を指す。

消費者金融のお金の流れ

  1. 提携先の銀行から融資を受ける
  2. 契約者にキャッシングサービスを提供する

もっと分りやすく言うと、銀行は口座にお金を預けてくれる人がいるのでお金を沢山持っています。プロミスやアコムなどの消費者金融業者は、そこまで沢山のお金を持っていないので、銀行からお金を借りる必要があります。しかし、銀行もタダではお金を貸せません。

お金を貸す代わりに手数料をもらっているのです。その分の手数料が金利として上乗せされるので、銀行よりも消費者金融業者のほうが金利が高くなるのです。

しかし、それでは消費者金融業者のほうが金利が高いから不利になりますよね。銀行のほうが金利が低いなら、銀行でお金を借りたいですよね。

そこで、消費者金融業者は銀行と差をつけるために、審査の難易度を低く設定しました。また、消費者金融業者は総量規制によって年収の3分の1までの貸付けとなるので、借入限度額が少額になることから審査難易度を低めに設定しても問題がないのです。

そのため、消費者金融業者の方が銀行に比べると審査通過率が高いのです。

ポイント

審査に自信のない人は消費者金融で、低金利でお金を借りるなら銀行カードローンがおすすめです。

銀行カードローンの金利が低いのは保証会社が貸金業者だから

銀行カードローンは、信販会社として貸金業者(=消費者金融業者、クレジットカード会社)に審査を委託しています。また、貸金業者は保証会社としての役割もあります。保証会社とは、貸したお金が債務整理等によって回収できなくなった場合、代わりに債務を銀行に支払う役割があります。つまり、不良債権になったら消費者金融業者やクレジットカード会社が、銀行にお金を支払うのです。

すこし貸金業者の立場のほうが不利に感じるかと思いますが、審査をおこなっているのは貸金業者になるので、その見極めができなかったということになります。

また、このように貸金業者が保証会社となっているので、銀行カードローンは高額融資が無担保で借入できるのです。

無担保の借り入れの場合、金利に保証料が乗る場合があるのですが、債務が回収できなくなっても保証会社が債務の損害を補うので、銀行カードローンは低金利での借入が可能となるのです。

これによって銀行カードローンは低金利での借入が可能になるのですが、債務が回収できないと保証会社が損をするので審査が厳しいともいわれています。

金利、利息、利子の違いってなに?
利息 借入したときに支払う金銭
利子 預けたときにもらえる金銭
金利 利息と利子を計算するときに使うパーセンテージ

金利は、〇.〇%~〇.〇%と表されていて、利息を計算するときの使われる割合です。ほとんどの金融業者は年利で計算されるのですが、日歩や月利などの表示方法もあります。

利子と利息の関係性

利子と利息の関係性の分りやすい例として「お金を借りて預けることで、その分の利子で儲けられないか?」と、こんな質問があったので、これをもとに金利と利子と利息について説明していきます。

ストップ

この質問の答えはNoです。
預けるお金よりも借りるほうが金利が高くなるので、儲けることはできません。

仮に、50万円借りた場合でどのくらいマイナスになるのか計算してみました。

50万円借りる

利息金利 銀行(約14.5%)

50万円預ける

利子金利 ゆうちょ(約0.035%)

借りた場合と預ける場合だと、金利にかなり大きな差があります。1ヶ月以内に、50万円のお金を銀行で借りて→ゆうちょに預けて→銀行にお金を返済すると「-5,944円」になります。

消費者金融と銀行カードローンの金利の違い

消費者金融業者 約18.0%
銀行カードローン 約14.5%

上記の金利数値は平均値となります。銀行カードローンの方が3.5%も金利が安くて魅力的ですよね。しかし、銀行カードローンは借入できる人の範囲が狭くなります。簡単にいうと審査が厳しいのです。

消費者金融業者は、働いて数ヶ月のアルバイトやパート主婦でも借入できますが、銀行カードローンの場合だと、勤続年数が長くないと審査に通過しづらくなります。

信用情報に自身のある方であれば、低金利で借り入れできる銀行カードローンがおすすめです。しかし、少し審査に自身のない方は消費者金融での借入がいいでしょう。

消費者金融と銀行カードローンの利息の比較

消費者金融と銀行カードローンの利息は、どのくらい変わってくるのか気になりますよね。50万円借入した場合で比較をしてみました。

利息の計算方法

借入金額 × 金利 ÷ 365日 × 利用日数 = 利息

*50万円を24回払いで借入した場合(※金利は平均金利で計算しています)

消費者金融業者 99,079円
銀行カードローン 78,982円

上記の条件の場合、利息の差は「20,097円」になります。支払回数が増えると利息の差がさらに開いていきますが、月々の支払額の差は「約 837円」と、千円未満になります。

知っておきたい消費者金融業者と銀行カードローンの金利の上限

利息制限法によって、金利の上限が規定されています。上限金利(※みなし利息を含む)を超える利息を支払っていた場合は、返済要求をすることができます。

※みなし利息とは自動契約機で発生する手数料のことです。

年2割(20.0%) 元金の額が10万円未満
年1割8分(18.0%) 元本の額が10万円以上100万円未満
年1割5分(15.0%) 元本の額が100万円以上

参考 TAC貸金業務取扱主任者講座『貸金業務取扱主任者 2015年度』(TAC出版、2015/6/11) 

たとえば、借入額が80万円で金利が18.0%だとします。

36回払いで毎月28,921円返済していくと、34回支払った時に100万円の元金を越えるので15.0%で計算しなくてはいけません。

しかし、実際は気づかないでそのまま利息を払いすぎてしまっている人もいます。超過部分の利息は無効になるので、払いすぎた分の利息は返済してもらいましょう。

ポイント女

契約が無効になるわけではなく、過払い金が返済されるかでなので借りた分はしっかりと返しましょう。

消費者金融業者の金利が18.0%な理由

金融業者は、損害賠償の予定の制限によって、債務者の返済が支払期日を過ぎて不履行になった場合を予測したうえで利息として扱わなければいけません。

つまり、契約者が延滞した違約金も利息制限内でなくてはいけません。損害賠償も利息としてみなされるので、消費者金融業者の金利が18.0%になるのです。

消費者金融で100万円以下の借入をしている場合は、返済期日を過ぎて返済すると、上限金利ギリギリの20%になるので利息が高くなってしまいます。損をしないようにしっかりと返済期日を守りましょう。